caerulaのあたま

日々学んだことの忘備録と雑記

「老人の取扱説明書」感想

帰省をして、祖母とのコミュニケーションが年々難しくなるなと感じていたら、ちょうど良い本に出会いました。

90歳間近の祖母は、同じ話をさも初めてのように繰り返します。今回の帰省でも、私の小学生の頃の話を5回ほど聞きました。

まあ、この話は通算したら100回以上は聞いてんじゃないかな。もう覚えてしまったので、真面目に聞くのも嫌になっちゃうんですよね。

一人暮らしを初めて、祖母と会うのも年に数回になりました。

同じ家に住んでいると、どうしても不可解な行動や言動に困惑したり、イライラしたりしていました。

やはり毎日一緒に過ごす私の母や父は、どうしてもきつくあたってしまうようです。

久しぶりに会えば思いやりを接することができるんですが・・・

「老人の取扱説明書」では、老人と接する機会が多い眼科医である著者が、老化による体の変化をわかりやすく解説し、対処法や予防法を提案しています。

老人と関わる機会の多い方には、一読の価値があると思います。もっと早く出会えればよかった。相手の状況を想像できるかできないかは大きいので。

たとえば、私も悩んでした「同じ話をなんども繰り返す」のは、昔の記憶が残りやすく、最近の記憶が失われやすいからだといいます。

さらに、直近の記憶は残りやすいので、1日のうちに同じ話を繰り返すことはそうありませんが、次の日になると話したことを忘れて、

また同じ話を繰り返してしまうそうです。

この状況を解決するためには、1日のうちになんども同じ話しをしてもらって、話したことを覚えていてもらうのが有効だとか・・・

正直、何十回も聞いた話を自分から持ち出すなんて気が進みませんが、試してみても良いかもしれないですね。